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京都の三大漬物とその歴史
2023/10/03
京都で有名な漬物をご存じでしょうか。
「京漬物」は名産品として挙げられますが、その中でも代表的な3種には深い歴史があります。
京都の三大漬物とその歴史についてご紹介します。
▼京漬の三大漬物
京漬の三大漬物とその歴史を見ていきましょう。
■しば漬け
しば漬けは、なすやミョウガ、キュウリなどをシソの葉と漬け込んだもので食べ頃の時期は、7月から8月です。
しそのあざやかな紫色と酸味が特徴。
スーパーなどの店頭でもよく見かける、とてもポピュラーな一品で、京都の大原が発祥の地といわれています。
歴史的には、『平家物語』で有名な高倉帝の皇后、建礼門院徳子のエピソードが残っています。
平家滅亡の際、壇ノ浦から助け出された建礼門院徳子が、大原の人々が保存食として漬け込んでいたものを大層気に入り「しば漬け」と命名。
紫は高貴な色とされていたことも、その要因といえるでしょう。
■千枚漬け
千枚漬けは、京都の伝統野菜の1つである、聖護院かぶらを薄く切って昆布・唐辛子と一緒に酢漬け浅漬けのこと。
かぶらと昆布から出た風味とお酢が合わさって、特有の甘酸っぱい味が楽しめます。
聖護院かぶらは冬が旬を迎える野菜ですので、千枚漬けもまた冬の名物です。
その歴史は江戸時代後期にさかのぼります。
当時の孝明天皇の宮中大膳寮に仕えていた料理人である大黒屋藤三郎が発案したものといわれています。
孝明天皇の好みに合うよう、職人としての工夫を凝らして作られた漬物です。
職を退いた大藤藤三郎氏は「大藤」という店を起こして、現在も残る「千枚漬け」としてこれを売り出しました。
千枚漬は、他の漬物と違って長期保存を目的としておらず、繊細に漬け上げることに特徴があります。
■すぐき漬け
すぐき漬けは、かつて門外不出の固有種として栽培されていた、すぐき菜を使った漬物です。
材料は、すぐき菜と塩のみとシンプルながら、発酵作用による独特の酸味が食欲をそそります。
上賀茂神社に使える氏族が大切に守り栽培してきたため、その栽培数はわずかだったといわれています。
当時はその希少性の高さから、すぐき漬けは高級品でした。
一般に普及し始めたのは、明治以降になってからといわれています。
12月頃に新漬けが登場するので、翌年の夏頃には発酵(時候なれ)したすぐき漬けが楽しめます。
▼まとめ
今回は、全国でも有名な京漬物について、代表的な3種をご紹介いたしました。
普段から親しみ深い「しば漬け」一度は耳にしたことのある「千枚漬け」あまり聴きなじみのない「すぐき漬け」などその歴史にも触れました。
一品一品に歴史が語るエピソードがあるというのは、趣深いものですね。
名産品としてプレゼントされる際は、ぜひ、このようなお話も参考にされてはいかがでしょうか。
「京漬物」は名産品として挙げられますが、その中でも代表的な3種には深い歴史があります。
京都の三大漬物とその歴史についてご紹介します。
▼京漬の三大漬物
京漬の三大漬物とその歴史を見ていきましょう。
■しば漬け
しば漬けは、なすやミョウガ、キュウリなどをシソの葉と漬け込んだもので食べ頃の時期は、7月から8月です。
しそのあざやかな紫色と酸味が特徴。
スーパーなどの店頭でもよく見かける、とてもポピュラーな一品で、京都の大原が発祥の地といわれています。
歴史的には、『平家物語』で有名な高倉帝の皇后、建礼門院徳子のエピソードが残っています。
平家滅亡の際、壇ノ浦から助け出された建礼門院徳子が、大原の人々が保存食として漬け込んでいたものを大層気に入り「しば漬け」と命名。
紫は高貴な色とされていたことも、その要因といえるでしょう。
■千枚漬け
千枚漬けは、京都の伝統野菜の1つである、聖護院かぶらを薄く切って昆布・唐辛子と一緒に酢漬け浅漬けのこと。
かぶらと昆布から出た風味とお酢が合わさって、特有の甘酸っぱい味が楽しめます。
聖護院かぶらは冬が旬を迎える野菜ですので、千枚漬けもまた冬の名物です。
その歴史は江戸時代後期にさかのぼります。
当時の孝明天皇の宮中大膳寮に仕えていた料理人である大黒屋藤三郎が発案したものといわれています。
孝明天皇の好みに合うよう、職人としての工夫を凝らして作られた漬物です。
職を退いた大藤藤三郎氏は「大藤」という店を起こして、現在も残る「千枚漬け」としてこれを売り出しました。
千枚漬は、他の漬物と違って長期保存を目的としておらず、繊細に漬け上げることに特徴があります。
■すぐき漬け
すぐき漬けは、かつて門外不出の固有種として栽培されていた、すぐき菜を使った漬物です。
材料は、すぐき菜と塩のみとシンプルながら、発酵作用による独特の酸味が食欲をそそります。
上賀茂神社に使える氏族が大切に守り栽培してきたため、その栽培数はわずかだったといわれています。
当時はその希少性の高さから、すぐき漬けは高級品でした。
一般に普及し始めたのは、明治以降になってからといわれています。
12月頃に新漬けが登場するので、翌年の夏頃には発酵(時候なれ)したすぐき漬けが楽しめます。
▼まとめ
今回は、全国でも有名な京漬物について、代表的な3種をご紹介いたしました。
普段から親しみ深い「しば漬け」一度は耳にしたことのある「千枚漬け」あまり聴きなじみのない「すぐき漬け」などその歴史にも触れました。
一品一品に歴史が語るエピソードがあるというのは、趣深いものですね。
名産品としてプレゼントされる際は、ぜひ、このようなお話も参考にされてはいかがでしょうか。