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出汁の種類

2023/11/01
出汁と一口に言っても、実に様々な種類があります。
日本料理に欠かせない「出汁」は、和食文化の要といっても過言ではありません。
そこで今回は、私たちが料理をする上で必要となる出汁の種類について見ていきましょう。

▼主な出汁の種類
■かつおぶし出汁
かつお出汁は、鰹節を削ったものを使って取るだし汁のことです。

主に、お吸い物や味噌汁、煮もの、茶碗むし、なべつゆ、麺つゆなど、オールマイティにどの料理にも利用できます。
出汁の素として最もポピュラーなものでしょう。
うまみ成分であるイノシン酸が含まれる鰹節の独特な風味は、その一品の味わいを深めてくれます。

■昆布出汁
昆布出汁は、乾燥させた昆布を使って取るだし汁のことをいいます。
主に、昆布や煮もの、鍋ものに利用されることが多いです。
アミノ酸の一種であるグルタミン酸が豊富に含まれ、優しいまろやかな味わいが特徴的。
産地によって風味が異なることがあるので、選ぶものによって色んな味わいを楽しむことができますよ。

■かつおと昆布の合わせ出汁
鰹節と昆布の合わせ出汁は、動物性のうまみと植物性のうまみが合わさった、相乗効果を生むだし汁になります。
主に、お吸い物、味噌汁、煮もの、茶碗むし、なべつゆ、麺つゆに用いられることが多いです。
二つの味が重なった、より深みのある風味が魅力といえます。

■煮干し出汁
煮干し出汁は、鰯などの煮干しから取っただし汁のことで、主に味噌汁やラーメンのスープに用いられています。
香りの特徴が強いので、一口で煮干し出汁とわかるでしょう。
鰹節出汁と同じく、イノシン酸が含まれています。
ラーメンの出汁として好まれる方が多いのではないでしょうか。

■椎茸出汁
椎茸出汁は、干し椎茸から取るだし汁のこと。
主に、素麺のつゆや味噌汁・煮物に用いられ、グアニル酸といううまみ成分を含んでいます。
他の出汁の素材とは異なり、出汁を取るときには、加熱調理ではなく水につけて戻すところが特徴的です。

▼まとめ
出汁の種類は、「かつおぶし出汁・昆布出汁・かつおと昆布の合わせ出汁・煮干し出汁・椎茸出汁」などです。
それぞれ、だしの汁の取り方や特徴が異なり、代表的な料理があります。
出汁そのものが効いていれば、素材の味を活かすこともできるでしょう。
料理をする際はぜひ、「出汁」からこだわってみられてはいかがでしょうか。